ポピュラーな黒色系のぶどう【特徴と主な品種を紹介】

1.黒色系のぶどうの特徴とは?

ぶどうと聞いたとき、どんな見た目の品種をイメージしますか?多くの方は、深い紫色や黒色系の皮を持つぶどうを思い浮かべるでしょう。身の色は、透明感のある薄い緑色です。一般的なスーパーでも手に入りやすく、食卓に並ぶぶどうとして、メジャーだと言えるでしょう。

黒色系のぶどうは皮が分厚いものが多く、基本的には手で剥いて食べます。例外として、ナガノパープルなどは皮ごと食べられる品種です。また、1粒のサイズが比較的大きく、芳醇な香りも楽しめます。

 

2.人気が高くポピュラーな巨峰

スーパーでもよく見かける巨峰はポピュラーな品種なので、一度は口にしたことのある方が多いでしょう。ぶどうと言えば、巨峰を連想する方もいるかと思います。

そんな巨峰は1945年に発表されたぶどうで、正式名は「石原センテニアル」です。当園では8月下旬~9月中旬に多く出荷されています。

巨峰は甘みや香りが強く、酸味はそれほど感じられません。果汁がたっぷり含まれていて、粒が大きいことも特徴的です。種のない商品も出てきているため、皮を剥いてそのまま食べられます。さらに、ケーキやパフェに使ったり、ジャムやジュースに加工したりする食べ方もできます。

 

3.巨峰とマスカットのいいとこ取りのピオーネ

ピオーネも、目にすることの多い品種だと言えるでしょう。名称登録されたのは1973年のことで、巨峰とマスカットの交配で生まれました。

当園では8月下旬~9月下旬に収穫します。

ピオーネは、甘みの強さと酸味のバランスが魅力的です。巨峰の濃厚な香りとマスカットの爽やかさがミックスされたような風味を楽しめます。見た目は巨峰の特徴を強く引き継いでおり、大きな粒で濃い紫色の皮を持っています。

 

4.皮の薄さが魅力的なナガノパープル

ナガノパープルは、名前のとおり、長野県で生まれた品種です。品種登録されたのは2004年で、主に長野県で生産されています。なお、2019年には長野県以外でも栽培できるようになりました。出荷が盛んになるのは9月上旬~10月上旬です。

ナガノパープルの特徴は、皮が薄く、そのまま口に入れられるところです。皮を剥く手間がはぶけますし、手が汚れる心配もありません。一般的には種も入っておらず、片手でパクパク食べられます。ただし、皮を剥くのは少し難しいので、薄い皮でも苦手で剥きたい方にとってはデメリットかもしれません。

味の特徴としては、糖度の高さと酸味・渋みの少なさが挙げられます。癖のない風味で、とても食べやすいぶどうと言えるでしょう。見た目は黒色に近い濃い紫色で、丸みがあります。粒の大きさは中くらいです。