ロザリオ・ビアンコは山梨県で誕生したぶどう
粒が大きく、色もキレイなため、タルトやケーキなどにも使われるロザリオ・ビアンコは青ぶどうの一種です。ロザリオ・ビアンコという海外風の名前のため、海外原産かと思われる方も多いでしょう。しかし、実はロザリオ・ビアンコは日本原産のぶどうです。
ロザリオ・ビアンコが誕生したのは1976年(昭和51年)のことです。山梨県の植原葡萄研究所から生まれました。正式に品種登録されたのはそれよりも少し遅く、それから11年後の1987年のことです。今では原産地の山梨県以外にも長野県や山梨県でも栽培されています。
ロザリオ・ビアンコの親は、マスカット・オブ・アレキサンドリアとロザキです。ロザキは、日本ではあまり見かけないため知らない方も多いと思いますが、アラビアが原産の大粒の白色ぶどうのことです。世界各地で栽培されていて、海外ではとても有名でメジャーな品種になります。イタリアで最も栽培されています。
一方、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、私達が普段からよくスーパーで見かけるマスカットのことです。割とポピュラーのため、マスカット・オブ・アレキサンドリアと認識せずに、ただマスカットだと思って購入している方もいます。しかし、実は日本では130年の歴史があるぶどうです。
ロザリオ・ビアンコとシャインマスカットの違い
ロザリオ・ビアンコとシャインマスカットはどちらもマスカット系に分類されるため、見た目が大変似ています。どちらもスーパーの同じ区画で見ることができるため、どのように違うの?と思う人もいるかと思います。
ロザリオ・ビアンコとシャインマスカットの違いは、まずは販売価格でしょう。シャインマスカットの場合は、高級マスカットに分類されるため、大体一房4000円〜6000円ほどします。百貨店などで購入できる高級ブランドのものだと1房1万以上なんてこともあります。しかし、ロザリオ・ビアンコは一房1000円から販売されています。スーパーや八百屋だと1000円以下で購入することも可能です。高級ブランドでも大体3000円までで購入できるため、大変お得です。
また、販売価格以外にも特徴があります。シャインマスカットよりもロザリオ・ビアンコのほうが果皮が薄いことです。シャインマスカットも果皮ごと食べられますが、少し果皮に弾力を感じます。ロザリオ・ビアンコはシャインマスカットよりも弾力を感じないため、さくっとした歯ごたえになります。
ロザリオ・ビアンコとロザリオ・ロッソ
ロザリオ・ビアンコと似たような名前のぶどうに「ロザリオ・ロッソ」があります。似ているのもそのはず、ロザリオ・ロッソはロザリオ・ビアンコの兄弟ぶどうだからです。ロザリオ・ビアンコと同じ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と「ルビーオクヤマ」というぶどうを交配させたものです。
選び方
美味しいロザリオ・ビアンコを選ぶには、果皮を見るようにしましょう。果皮にハリがあり、ぷりっとしたものは新鮮な証拠です。
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