大人気のぶどうの王様「巨峰」その名前の由来は富士山だった!きれいな食べ方と旬も紹介

巨峰は、ぶどうと言えば巨峰というくらいメジャーな品種で、スーパーの果実コーナーや八百屋でよく見かけることができます。近年では贈答用の果物としても人気があり、お中元や暑中見舞いの時期に、よく百貨店でも販売しています。

 

酸味が少ないため食べやすく、人気が高いぶどうです。最近は産地や果樹園によっては種無し巨峰も販売しており、種が苦手という人でも食べられるため、さらに人気を集めています。

 

巨峰はぶどうの王様

ぶどうの中でも大粒に分類される巨峰は、一粒が10〜15gとたくさん果肉が詰まっています。その食べごたえの良さと美味しさから、「ぶどうの王様」とも呼ばれています。紫黒色をしていて、みずみずしい果汁が多く含まれており、糖度の値はなんと18度〜20度。とても甘さがあるため、お子様から高齢者までさまざまな層から人気が高いぶどうです。

 

巨峰誕生秘話

当時、巨峰が誕生するまでは小粒のぶどうが主流でした。そこで、日本の気候に適した大粒ぶどうをつくろうと、農学研究所の大井上康氏が新種として生み出したのが巨峰です。アメリカ種のキャンベル・アーリーの枝変わりである「石原早生」とヨーロッパ種の「センテニアル」から巨峰は誕生しました。その後、1955年に商標登録。当時の人々は、大粒で果汁がたくさん出てくる甘いぶどうの存在に驚いたそうです。

 

現在、ぶどうの生食用の品種の中で、一番広い面積で栽培されているのが巨峰。昔から根強い人気があるぶどうです。

 

巨峰の名前の由来は富士山から

巨峰という名前がぶどうの品種名だと勘違いされているかたが多いようですが、巨峰は商品名になります。品種名は「石原センテニアル」です。巨峰の親である「石原早生」と「センテニアル」から付けられています。では、巨峰という商品名はどこから出てきたのかというと、富士山から命名されました。巨峰を開発した農学研究所から富士山が見えたことから、「大きな偉大な峰」という意味を込めて巨峰となりました。

 

贈答用にもおすすめ!美味しい巨峰の選び方

巨峰は粒にハリがあり大きいものを選びましょう。軸は茶色よりも、緑色のほうが新鮮な証拠です。果皮についている白い粉はブルームと言われるもので、これがついているもののほうが水分量は多くなるため、美味しくなります。

 

巨峰のきれいなむき方

大きくみずみずしい巨峰ですが、その分だけ果皮と実をきれいに分けるのが難しいという特徴があります。果実を崩さないためには、軸がついている箇所とは反対から皮をむくときれいに剥くことができます。ナイフでやさしく切れ込みを入れるとさらに剥きやすくなるためおすすめの食べ方です。

 

鮮度が落ちにくい巨峰の保存方法

巨峰は時間が経つと鮮度が落ちるため、冷蔵庫や野菜室で保存しておきましょう。2日〜4日くらいまでは保存できます。長期保存したい場合は冷凍室で凍らせておきます。凍らせると物によりますが、1ヶ月くらい保たせることが可能です。

 

巨峰の旬

巨峰の旬は、大体8月〜10月です。ハウス栽培されたものは5月〜7月頃に出荷されます。